羽曳野民報No.2135   2017年11月15日


廃園ありきの認定こども園計画?
高鷲北幼稚園・島泉保育園廃園に
突然の廃園計画に驚きと怒り

 

高鷲北幼稚園・島泉保育園廃園に

保育園構想
 
 H27年3月島泉保育園(0歳児~5歳児)の移転建て替えと高鷲幼稚園の移転建て替えを同じ敷地で行うとしていました。しかし、H28年6月にはそれを覆し、3歳児から5歳児までの幼稚園児と保育園児を保育するこども園に計画を変更しましたが、その説明を議会にも市民にも明確にしてきませんでした。

その後、H29年3月・6月議会でも「島泉保育園の存続についての請願」が審議されましたが、市はそれに応じてこなかったばかりか、この10月議会で突然、島泉保育園と高鷲北幼稚園の新規募集停止と廃園を打ち出しました。

 

–総務文教委員会の請願審議に100人を超える傍聴者が!-保護者や地域の声で新規募集打ち切りを一定譲歩させる!

 
 高鷲北幼稚園と島泉保育園の保護者が「廃園をしないで来年度も新規募集をしてほしい」という声を約2週間で2万筆を超える署名を広げ、市に訴えてきました。市の今回の廃園計画は、保護者だけでなく地域の子育て支援関係者も「何も聞いていない」と驚き、地域に混乱をもたらしました。
日本共産党議員団も、11月2日、市長と教育長宛に「島泉保育園と高鷲北幼稚園の来年度新規募集を行うことを求める申し入れ」を行いました。このような声に押されて市は、11月7・8日「来年度に限っては、高鷲北幼稚園は4・5歳を、島泉保育園は0歳児以外の新規募集をする」と方針を見直しました。保護者の皆さんと地域の声は、行政を動かしたのです。しかし、廃園計画は撤回していません。日本共産党は、地域の皆さんと子育てを応援する町を守っていくためにご一緒に運動をすすめます。
 

 
 これまで羽曳野市は、全国でも数少ない「一小学校区一幼稚園」を市の方針として堅持してきました。市内どこに住んでいても歩いて行ける場所に公立幼稚園があるということは、子育て世代にとって安心です。また、民生児童委員、校区福祉委員、更生保護女性会などの皆さんが、自分の校区に住んでいる子どもたちや保護者を身近に感じて子育てを支援してきた経過がありました。その子育ての拠点が、公立幼稚園や保育園でした。
今回のような突然の方針は住民を無視しているといっても過言ではありません。
日本共産党は、校区内にある幼稚園や保育園のありかたについては、せっかく築いてきた地域の支援の輪を崩すことがないよう、また、安心して子育てできる地域づくりをどう進めるかなどを十分話し合う場を持つように市に求めていきます。また、0歳から5歳児まで安心して働き子育てできるよう保育所の整備を要望し、公立幼稚園は、3歳児保育を拡充して身近な地域の子育て支援の拠点として役目を果たせるようにするため、皆さんとご一緒に安心して子育てできる街をめざしていきます。