議会報告No.168   2017年12月2日


日本共産党市会議員団

島泉保育園・高鷲北幼稚園廃園計画 その受け皿となる3つの施設を視察

 日本共産党市会議員団は、11月24日(金)にベビーハウス社協と向野保育園、高鷲幼稚園(こども未来館たかわし)の施設を視察しました。今回の視察は、市が10月の議会で出した「島泉保育園と高鷲北幼稚園の廃園によってその受け皿とする」という3つの施設の状況を把握するのが目的です。

 

◆ 増築なしの改築のみで新たに30名を受け入れる市の計画でいいのか?

 

狭いスペース

[スペースがない]

市は「島泉保育園が新規募集を停止していく中で、その受け皿をベビーハウス社協で0歳児から5歳児まで30名の定員を増やして受け入れをする」としています。現在、ベビーハウス社協は90名定員ですが、115%受け入れた上で、さらに平均1日に約20人あまりの一時保育児を受け入れをしています。廊下を部屋に組み入れて改造したり、一時保育の準備室を乳児の部屋に改造して、30名の定員を増やす計画ですが、スペース的には全く増築はしていないため、かなり無理があると思われます。

 

◆ 0歳児の部屋が2階で他の部屋から全く孤立していて大丈夫なのか?

 

向野保育園でも、さらなる乳児の受け入れを求められていますが、現在の0歳児の保育室が、他の保育室からも事務所や調理室からも離れ、どこからも0歳児の部屋の気配を感じ取れない場所にあることは大きな問題です。その場所にさらに0歳児を増やすことは大丈夫でしょうか?

 

◆ せっかくの給食室を有効に利用しない市の計画に疑問の声が…

 

子ども未来館すばらしいキッチン設備

[子ども未来館すばらしいキッチン設備]

 「こども未来館たかわし」は、施設は廊下も広く保育のスペースはゆったりしており、給食室も最新の設備です。しかし、市の現在の計画では、温かく豊かな給食を提供しようとすればできる施設があるのに、幼稚園児(1号認定)は、原則家庭弁当としています。幼稚園と保育園の機能を兼ね備える新しい施設なら、なぜ給食も保育園のように提供できないのか?と疑問の声が上がっています。また、0歳から5歳児まで同じ施設で安心して通える保育園がほしいと子育て世代の強い要望があります。「こども未来館たかわし」には、まだ、広い敷地があります。乳児保育を実施する施設を同敷地内にも設置できるのではないでしょうか?

◆ 保護者・地域の声を聞く場を継続的に持ち、しっかりと論議して計画を進めるべき

 

子どもの豊かな成長にとって保育・教育環境をどう整えていくのか、地域や保護者の声を聞き、全体構想をしっかりと論議して計画を進めることが重要であることを今回の視察を通して改めて感じました。
日本共産党は、地域にある保育園・幼稚園を一方的なやり方で廃園にする今の市の姿勢をあらためるよう働きかけ、12月議会でも、これまでの保育水準を低下させることなく豊かな保育・教育環境を整えるよう、市に強く要望していきます。

 


 

2つの請願署名の紹介議員となって声を届けます

国民健康保険都道府県単位化の下での保険料や減免制度のありかたに関する請願・西浦の市民プールの存続を求める請願

 

11月22日(水)羽曳野社会保障推進協議会の呼びかけで行った国民健康保険料の値上げを行わずに、だれでも払える保険料とすることなどを求めた請願署名と、西浦の市民プールの存続を求める請願が12月議会に提出されました。日本共産党市会議員団は、紹介議員となって、市民の願いを託した署名採択のために全力で頑張ります。プール署名は12月14日総務文教常任委員会で、国保署名は12月15日の民生産業常任委員会で審議されます。傍聴は、9時半までにお越しください

 

 

日本共産党市会議員団 2018年度予算要望書提出

 

 11月24日(金)日本共産党市会議員団は、来年度の予算編成にあたり、市民の声や要望を取り入れ、住民の安全・健康・福祉を最優先にする市政運営を進めるように大きく5点にわたり要望をまとめ、市に提出しました。12月議会でも、皆さんの要望実現にがんばります。