議会報告No.196   2019年6月23日


6月議会一般質問

公約実現へ!くらし・福祉充実に全力

 

ひろせ公代市議

 

◆熱中症対策の強化を

 近年は、災害と言われるほどの猛暑で熱中症による救急搬送が増えています。羽曳野市の昨年度、熱中症での救急搬送は、106人で65歳以上が54人でした。熱中症は防ぐことができます。熱中症計を使っての見守り訪問活動や防災無線やメールの活用、公用車による注意喚起のテープ放送等、対策強化を要望しました。
また、昨年4月からの生活保護受給者には、エアコン設置補助ができました。すべての生活保護受給者が利用出来るようにし、生活困窮者に対しても、エアコンの設置状況と利用実態の把握に努め、エアコン設置や電気代の補助を求めました。

◆ひきこもり対策と若者への支援について

 内閣府が今年3月に公表した調査では、若年層(15~39歳)のひきこもりが約54万人。40~64歳の中高年で引きこもりの人は推計61万3千人でした。
80代の親が50代の子を養うという「8050問題」として中高年のひきこもりが深刻な社会問題になっています。羽曳野市の引きこもりの支援は、社会福祉協議会2か所と市内事業所の、3か所に委託して対応し、30年度の支援は、生活困窮者自立支援で3名、コミュニテイソーシャルワーカー(CSW)配置業務で11名でした。ワンストップで、親や本人が相談できる窓口を作り、CSWの人数を増やし、社会参加を促す支援の取り組みの充実を求めました。

 

わたなべ真千市議

 

◆児童虐待について

 羽曳野市の児童虐待の通報件数が27年度と30年度比較では約5倍に増えた上、48時間以内の面接・対応が必要な家庭児童相談担当職員について、専門性や継続性の充実を求めました。さらに、「貧困や不安定雇用の広がり」など虐待の背景にある問題を解決していく姿勢を市に求め、さらに子育てに困っている状態を早期発見・支援し、地域からの孤立化を防ぐ体制づくりを要望しました。

◆教職員の多忙化解消と教育の充実について

 教職員の長時間労働は、教職員の健康が維持できず、せっかくの専門性や知力も発揮されず、未来をひらく子どもたちの教育にも大きな弊害につながります。2017年12月議会で具体的な対策を求めた結果、中学校の部活動は、「月・木のノー部活デーや土日も4時間までの活動」など改善があったが根本的な業務量の縮減は難しいという答弁でした。国の学級編制標準法を見直しを待っているだけでなく、市独自に教職員の増員し、35人学級を拡充して教育の充実ができるよう要望しました。

 

◆加齢性難聴について

 加齢性難聴は、高齢になるにつれて、聞こえがわるくなる確率は高くなり、74歳以上では約4割の方に程度の差はあっても難聴があるとされています。認知機能低下予防のための「聞こえ」の改善として補聴器は必需品です。だれもが安心して利用できるように補聴器の相談窓口の開設や必要な人への補聴器の購入補助制度創設を要望しました。

 

若林信一市議

 

◆市民プールの建設と今年夏の代替え措置について

 市は、「中央スポーツ公園への新たな市民プールは、管理棟等、第1期整備は来年7月に整備完了し、第2期整備は、屋内温水プールの整備に向け、来年秋頃には工事の入札をし、令和3年度中に、完成予定。代替え措置は、はびきの埴生学園と駒ヶ谷小学校のプールを8月の間に無料開放する。」と答弁。この間4年間、市民プールが利用できない事になります。学校行事と併用ではなく広く市民が利用できる市民プールの早期建設と、代替え措置は市民に周知徹底することを要望しました。

 

◆今夏のプール授業と学校施設改修について

 「高鷲南と古市南小学校のプール授業は、徒歩で高鷲南中学校と、スクールバスで駒ヶ谷小学校を使う。全ての市立学校の亀裂や隙間の97カ所の対応は古市小学校の残り4か所を改修し、その他89カ所は、次年度に復旧工事をする。」と答弁。

 

◆百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録について

 7月世界遺産登録後、来訪者への対応等を質問。
市は「景観の電線の地中化は市役所前の国道170号で府の事業として進めている。古市駅玄関口の案内所のトイレ設置は、古市駅や周辺の商業施設に協力をいただく。」市長は「資料館の建設は必要と考える。」と答弁。

 

◆「生きがいサロン」の充実について

 「生きがいサロン」の介護予防教室の事業など、希望者が引き続き利用できるよう、事業の継続と充実を要望。

 

ささい喜世子市議

 

◆小・中学校の1学級は35人、40人以下学級に

 現在1学級、小学校1・2年生は35人以下、小学校3年生から中学校3年生までは40人以下が学級編成の基準ですが、支援学級の児童生徒は通常学級には含まれないため、今年度も41学級が定数を超えています。定数を超えると、教員の指導が行き届かなかったり、安全面での課題が生じるとの事です。国や府に学級定数、教員定数の改善を求めるとともに、教育委員会の責任で、市独自で教職員を増やし、支援教育支援員を学校の要望に沿った配置をすすめ、子ども達の豊かな学びを保障することを強く求めました。

 

◆市の認定こども園は保育の検証と利用者や市民の声の反映を

 「こども未来館たかわし」が開園して1年がたちましたが、こども園での保育の検証をして、次のこども園に活かすべきです。市は、今年度より幼稚園と保育園の共通のカリキュラム検討委員会を立ち上げ、現場職員のワーキンググループも含めた意見交流やカリキュラムの検討を始めたとの事ですが、これまで培われてきた保育の内容や実践を土台にして、現場の意見を反映させることを強く要望しました。また耐震化されている幼稚園での3歳児保育の実施も「無償化」を前に強く求めました。

 

◆詐欺被害防止対策に市の助成を

 特殊詐欺が羽曳野市でも多額な被害となっています。防犯対応できる電話機の貸与や購入費助成を要望。