議会報告No.212   2020年4月5日


2020年3月羽曳野市議会
市民の暮らしを支え、願い実現の市政運営を!

 

 3月27日(金)最終本会議が行われ、2020年度、一般会計予算、各特別会計予算、水道会計予算について、各常任委員会の審議内容の報告後、採決が行われました。その結果と主な内容をお知らせします。

 

日本共産党は一般会計予算には反対

本予算については、小・中学校の耐震工事や、恵我ノ荘駅前の南側の歩道や駅前広場の整備、軽度難聴児の補聴器購入一部助成や、保育園の安全対策など評価てきますが、以下3点の理由で反対しました。
 

  1. 消費費税増税で一層厳しくなっている暮らしを応援し、子育て支援や高齢者施策をすすめるべきですが、そのような予算にはなっていないことが第1の理由です。保護者の願いである中学校全員給食の実施や、どの子にもきめ紐やかな教育をすすめる35人学級には取り組む姿勢がないこと、また高齢者のお出かけ支援策も盛り込まれてはいません。
  2. 事業の立案や施策づくりに、市民や職員の声が十分生かされていない予算であることが第2の理由です。公立幼稚園を統廃合して、保護者の3歳児保育や預かり保育を全園で行ってほしいという願いや、新市民プールは西浦市民プールと同様の幼児用プールの設置が盛り込まれていない予算となっています。
  3. 市は地方自治法にある「住民の福祉の増進」に基づき、国や府が悪政をすすめれば、その防波堤にならなければなりませんが、国や府が決めたことであれば、何でも従うという姿勢では、住民の命や暮らしは守れないことが第3の理由です。

 
しかし、日本共産党を除く会派の賛成多数で可決しました。
 
なお、新型コロナウイルス感染症対策について、学校や公共施設の休業による非正規労働者の賃金保障や、子どもたちの居場所の確保、国・府に検査体制と医療体制の確保とコロナ対策予算を早急に計上することを求めることなどを、強く要望しました。
 

◆下記の特別会計予算は各理由で反対しましたが、日本共産党以外の賛成多数で可決しました。

《国民健康保険特別会計予算》

 大阪府の統一により、前年度に引き続き保険料が大幅に引き上けられました。しかし、羽曳野市には積み上げた基金があり、それを活用して保険料の引き下げや多子減免をして市民の負担を減らすべきですが、そうした予算になっていないことを理由として反対しました。

《と畜場特別会計予算》

と畜処理頭数が5百頭減少の予算で、施設の修繕費も増加する中、今後の見通しが不透明であり、協議委員会や地元との話し合いが進んていないことを理由に反対しました。

《介護保険特別会計予算》

消費税の増税に伴い低所得の方には保険料軽減はされましたが、全体としてまだ保険料が高すぎ、高齢者のくらしを脅かす大きな負担になっていること、また保険料を払っても介護サービスがますます利用できない状況であることを理由に反対しました。

《後期高齢者医療制度特別会計予算》

この制度は年齢によって医療を差別し、高齢者にとって保険料が大きな負担を与える予算であり、減免制度も実態に即していないことを理由に反対しました。

 

◆下記の特別会計予算、水道会計予算は、全員の賛成で可決しました。

《水道会計予算》
第6次水道施設整備事業に基づき、施設の耐震化や水道管の耐震化か進められていることから賛成としました。

《下水道特別会計予算》
下水道の管の耐震化については、計画通り実施されていることから賛成としました。

《財産区特別会計予算》《土地取得特別会計予算》
も特に問題もなく、賛成しました。

 
日本共産党議員団が提出した意見書(案)です。(残念ながら不採択となりました)
※下の表をクリックすると大きく見れます。